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CASSIOPEIA for DoCoMoの内部構造

(CASIO CASSIOPEIA E-50 OEM Version)
with English comment version
 CASIOが生産し、天下のNTT DoCoMoがそのブランド名を関して発売しているCASSIOPEIA for DoCoMoを入手したので、例によってバラしてみたい。

全体(表) 全体(裏)
CASSIOPEIA for DoCoMo正面(左)、背面(右)
(left) Front view  (right) Back view

 なお、周知のとおり"for DoCoMo"バージョンは、ベースになった機種に改良が加えられ、携帯電話との親和性が高められると同時に、コストダウンのために一部の機能が削除されるなどしている。今回取り上げた「CASSIOPEIA for DoCoMo」も、ベースとなった「CASSIOPEIA E-50」から一部変更が加えられているので、注意してほしい。


実装状況1
Back-side panel removed. Black socket on upperside is CompactFlash slot. On lower side,backup battery holder & main battery holder.Backup battery is CR2032. Main battery is LR03*2.
CF slot can use card modem etc.(with driver update)
 とりあえず裏蓋を外したところだが、上側にコンパクトフラッシュ(CF)スロット、下側に単4電池2本用とバックアップ用電池(CR2032)のホルダがある。操作系は右側(実際には正面から見て左側)に集中している。
 ちなみに、このCFスロットは、ドライバのアップデートによりCFカードモデムなどを使用することが可能となる。

実装状況2

実装状況3
From right side, DC connector, Power button, Cancel button, Dial button for scroll & enter, Record button, Ir unit, Phone connector(3.5mm).
Dauterboard in center is on the SYSTEM ROM.
 その操作系だが、写真の右側からDCコネクタ(センター+)、Powerボタン、キャンセルボタン、スクロール&決定用ダイヤルボタン(半円形の黒いもの・アクションボタン)、録音ボタン、赤外線送受光ユニット、イヤホンジャック(3.5mm)と配置されている。CFスロット横の白いボタンはリセットスイッチである。
 Powerボタンは1秒以上押し続けるとバックライトのON/OFF制御になる。
 CFスロットの根元にあるドーターボードは、システムROMの載った基板である。

 ちなみに、これに付属していたACアダプタはCASSIOPEIA A-60と同じものであった。

ROM表
ROM裏
SYSTEM ROM on dauterboard. ROM chip is D23C128040L.

 ROM基板にはD23C128040Lが表・裏に1枚ずつついている。やはり、WindowsCEマシンはROMが簡単に交換できるように設計されているようだ。

基板表
SYSTEM ROM board removed.

 フレームから取り外したメイン基板からROM基板を取り除いたところ。真ん中の白いコネクタがROM基板取り付け用だが、その上にある2つのコネクタは、液晶ユニットと接続するフラットケーブルコネクタである。

基板裏
The chip in center is Main memory. The chip on upper & right side is CPU.

 この基板の裏を見ると、主要なチップが確認できる。右上のNECチップがCPUで、右下がCASIO製のASIC。このASICが周辺機能のすべてを司っているものと思われる。真ん中で鈍く光っているように見えるチップがメモリ。

CPU周辺
This is the CPU 'VR4111A'. The black module on upper side is clock osc.

 CPUの拡大写真。NEC製MIPS系CPUである、VR4111A。NECでの型番は「D30111」なのね。CPUの上側の「18.432」と書いてある黒い塊がCPU用の水晶発振子だと思われる。その上にある銀色の円筒形のものが32kHzの時計用水晶発振子。


ASIC
ASIC made by CASIO. System clock is 8MHz.

 ASICの拡大写真。右側の銀色の部品が、8.00MHzのシステムクロック供給用水晶発振子でしょう。シリアル・通信などはこのクロックを元に制御される。

メモリ周辺
Memory chip is KM416V4004BC-L6 made by SEC. RAM size equall 8MB. "RAM2" is blank.

 メモリチップはSEC製のKM416V4004BC-L6だった。RAM2のパターンにもチップを載せてどこかをいじれば16MBモデルのできあがり?

フレーム表フレーム裏
Front frame.

 表フレームの様子。

液晶部表
液晶部裏
LCD panel.

 液晶部の様子。上の写真の左端にある白くて細長いものは温度ヒューズ。
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