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ThinkPad535分解写真


 ThinkPad535をユニットごとに分解してみましたので、それぞれの写真を掲載しておきます。分解するときの参考にしてください。

 まずは、マニュアルどおり裏側のねじを外して、アームレスト部分のカバーを外してください。どうせ全部ばらすんですから、外せるねじは全部外してしまいましょう(合わせて5本ですね)。さらに、FDDコネクタ上の裏側についている小さなねじも忘れずに外してください。

筐体を上下逆に置いているので注意してください FDD横のねじ
 続いてバックアップ用などのバッテリーコネクタを外します。これは引っ張るだけですね。そして、キーボードからつながっているフィルムケーブルを3カ所(うち一つはトラックポイントですが)外してください。コネクタの端をつかんで引っ張れば押さえ部品が浮いて、フィルムが抜けるようになります。取り付けるときは逆にフィルムをはめてから押さえ部品を差し込んでください。
 それから、電源スイッチやLED部分のカバーを外します。これは爪で引っかかっているので、力を入れながらも割らないように(難しいなぁ)してください。背面部分に引っかかり部分が出ていますので、ドライバなどで押しながら浮かせましょう。キーボード側も、キーボードとカバーの間にマイナスドライバを差し込みながら徐々に外すとうまくいくと思います。
 これが外れるとキーボードをとめているねじが全部見えますので、とにかくねじを外しましょう。キーボードが外れた状態が下の写真です。
キーボード取り外し後
 つづいて外装を外しにかかります。LCD部分は背面両側の計4本のねじで止まっていますので、それを外します。さらに、信号部分のフラットケーブルと、バックライト用の2本のケーブルのつながった白いコネクタを外します。そうすれば、そのまま引き抜くことができます。液晶に傷を付けないためにも完全に取り外しておいた方がいいでしょう。

 さて、外装を外すためにはもう1つねじを外さなければなりません。ところが、これを見落としやすいのです。このねじの位置は、下の写真における矢印部分の奥です。
隠しねじ
 ここまでくれば、筐体からメインブロックを引き抜くことができますので、ゆっくり取り出してください。電源コネクタ部分が抜けにくいかもしれませんが、基板を破損しないように注意してください。メインブロックは以下のような感じで取り出せます。(写真で見えている側は底面側の部分)
メインブロック
 この後、各基板をとめているねじコネクタをとめているねじ(シリアル・パラレル・ディスプレイコネクタごと2本ずつ及びマウスコネクタ1つ)、放熱器をとめているねじ(4本)を外すと、基板を各ブロックに分けることができます。

 つづいて、各ブロックごとに説明していきます。
 メインボードです。キーボードを外したときに見えてくるのがこの部分です。電源スイッチ側が写真下側、アームレスト側が上側です。
 PCIチップセットやPCMCIAコントローラ(シーラスロジック)が載っています。
マザーボード


 続いて、同じ基板の裏側(表側か?)です。
マザーボード裏
 真ん中にあるのがCPUであるPentiumです。右側にある黒いコネクタがHDD用のIDEコネクタで、CPUの左側のチップがビデオチップですね。
 CPU部分を拡大すると以下のとおりです。右上に見えている空きランドがセカンドキャッシュ用のパターンとTAGRAM用のパターンですね。
CPU


 続いて、サブボードです。これはシリアル・パラレルなどのコネクタとともに、関連のチップが載っている基板です。電源関連の部品がたくさん載っています。
サブボード
 同じ基板の裏側です。シリアル関係のICなどが見えます。
サブ裏面


 残りの部分の説明です。
 最初の写真が、バックライト用のインバータ部分です。
 2枚目がサウンド関連部分です。MF9モデルではきっとMwaveチップが載っているんでしょうが、EF8モデルなのでES1688が見えています。
インバータ
サウンド
 放熱部品です。
 EF8ではCPUに直接ヒートシンクをつけるとともに、その熱を内部筐体と外部筐体に伝導させるようにしています。CPU中心部には熱伝導ゴムが取り付けられており、放熱器に確実に熱が伝わるようにしてあります。さらに、内部筐体の内側にはヒートパイプが取り付けられています。これが下の写真です。
内部筐体
 液晶部分です。
 最初がフレーム前面、次がフレーム後面、最後が液晶パネルです。
フレーム前

フレーム後

パネル

 お亡くなりになったバッテリーパックをバラしてみました。

 中にはPanasonic製CGR17500が9本入っています。3本ごと並列にスポット溶接されて1ユニットを構成し、そのユニットが3つ直列に接続されて10.8Vの出力となっているようです。
 1本当たりは3.6Vの出力ってことなんでしょうか?

バッテリ


 そして、充・放電制御はそのユニット単位で行われているようです。

バッテリ制御部


 温度監視・電圧監視などもバッテリー内部で行っているみたいですね。温度センサの他に温度ヒューズまで入っています。だからこそ、Li-IonバッテリーとNiMHバッテリーの差し替えが可能なんでしょう。


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