メニュータイトルPC98-NX改造記録PC-98改造記録ThinkPad535活用講座WindowsCE活用講座雑感

PC-VS26DS7DA2 vs Gateway PERFORMANCE JS D01


 2004年末時点においても、メインマシンは相変わらずSocket370という時代に取り残された感のある環境であるが、それだけにSlot1〜Socket370マシンへの愛着は人一倍。
 そんな中、アキバでi815Eチップセットを採用したGatewayのマシンを拾ってくることになり、またまた手元にSocket370マシンが増えることとなった。

 そこで、今回はそのマシンGateway PERFORMANCE JS D01とNEC PC-VS26DS7DA2改を対決させてみようと思う。チップセットの世代にして2世代劣る(厳密にはBXとi810と考えると2.5世代ってところか?)PC-VS26DS7DA2が、改造の成果でどの程度対抗できるか興味深いところである。
 なお、実力の判定にはHDBENCH Ver3.40 Beta6を使用することとする。判定に時間がかからないのが、短期企画にはぴったり!(笑)

 なお、今回の対決で勝ったマシンには、2005年1月2日のアキバ遠征で入手する最新PCIビデオカードを投入するということで、その能力をさらに向上させることとしたい。

 それでは、はじまりはじまり〜。

1 Gateway PERFORMANCE JS D01の実力

 Gatewayが日本市場から撤退する直前に投入したSFF筐体のマシンである。スペック等については、このページを参照して欲しい。

 それでは、HDBENCHのデータから。CPUだけはCeleron/766MHzに換装済なので、わずかにノーマルの値とは違うけれど。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
Processor Celeron 764.08MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step 6]
Cache L1_D:[16K] L1_I:[16K] L2:[128K]
VideoCard Intel(R) 82815 Graphics Controller
Resolution 1024x768 (16Bit color)
Memory 391,196 KByte
OS Windows Me 4.90 (Build: 3000)

HDC = Intel(R) 82801BA Ultra ATA Controller
HDC = Primary Ultra ATA controller
HDC = Secondary Ultra ATA controller

A = GENERIC NEC FLOPPY DISK
C = ST380020 A Rev 3.39

ALL  Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
17424 30728  32290 7673  8593   12377    37

Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write RRead RWrite Drive
14122   13505 2273  95   29629 29223 8600 18868 C:\100MB
 グラフィックが16bitカラーにもかかわらず値が低いのは、貧弱な内蔵ビデオ機能を使っているからというのはわかるのだが、メモリの転送速度が低いのが気にかかる。一応、PC100 CL=2のメモリを使っているのだけど。

 さて、次はPC-VS26DS7DA2の実力である。


2 PC-VS26DS7DA2の実力

 こちらのHDBENCHデータは別ページにも掲載しているのだが、一応あらためて載せておくことにする。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
Processor Pentium III 1028.13MHz[GenuineIntel family 6 model B step 4]
Cache L1_D:[16K] L1_I:[16K] L2:[256K]
VideoCard RADEON 9000 SERIES
Resolution 1280x1024 (32Bit color)
Memory 261,204 KByte
OS Windows Me 4.90 (Build: 3000)

SCSI = Win9x-ME Promise Ultra100 TX2 (tm) IDE Controller
HDC = Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller
HDC = プライマリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
HDC[?]=セカンダリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)

A = GENERIC NEC FLOPPY DISK
C = IC35L020 AVER07-0 Rev ER2O

 ALL  Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
 21103 40541  42700 12586  9465    16573   44

Rectangle Text Ellipse BitBlt Read  Write RRead RWrite Drive
 25361  24103 6236   90  31801  25434 7949 26813  C:\100MB
 CPUパワーの差はしょうがないとしても、メモリの差はどうしてかなぁ。特にメモリリードで大きく差が付いてしまっている。
 さすがにこのままでは、手が入っていないGatewayマシンの方があまりにもかわいそうなので、ちょっと手を入れて対抗させることにする。

 ところで、CPUがPentiumIIIとなっているのは誤判定である。FC-PGA2のCeleronを積んでいるために判定ルーチンがPentiumIIIと誤認しているものと思われる。

3 Gateway PERFORMANCE JS D01のパワーアップ

 さて、メモリ性能が意外に大きく出ているので、このあたりはクロックアップの効果が数値に反映している結果に違いないと考え、Gateway機のメモリ性能を改善しようと思う。
 そこで、CPUをFSB66MHzのCeleron/766MHzからFSB100MHzのCeleron/900MHzに換装する。FSBの上昇とCPUパワーの向上によって、かなりいい勝負ができるようになるのではないかと思うのだが…

 それでは、HDBENCHのデータである。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
Processor Celeron 896.96MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step A]
Cache L1_D:[16K] L1_I:[16K] L2:[128K]
VideoCard Intel(R) 82815 Graphics Controller
Resolution 1024x768 (16Bit color)
Memory 391,196 KByte
OS Windows Me 4.90 (Build: 3000)

HDC = Intel(R) 82801BA Ultra ATA Controller
HDC = Primary Ultra ATA controller
HDC = Secondary Ultra ATA controller
A = GENERIC NEC FLOPPY DISK
C = ST380020 A Rev 3.39

 ALL  Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
 18163 36080  37915 10278  9052   15031    37

Rectangle Text Ellipse BitBlt Read  Write RRead RWrite Drive
 14541  13934 2856  50  29024 27909 8434 18917  C:\100MB
 さて、パワーアップの効果はと言えば…あんまりよろしくないですな。FSB100になっても勝てないとはねぇ。こうなると、メモリキャッシュの差が効いているとしか思えない。となると、PentiumIIIを投入するしかないな。


4 検討補足

 といっても、さすがにこの実験のためだけにPentiumIIIを調達するわけにもいかなかったので、Gateway機にPentiumIIIを搭載しての実験は回避する。
 かわりに、i810チップセットにPentiumIII/1GHz(FSB133MHz)を搭載したマシンがあるので、参考までにそのデータを掲載する。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
Processor Pentium III 1050.00MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step 6]
Cache L1_D:[16K] L1_I:[16K] L2:[256K]
VideoCard Intel(R) 82810E Graphics Controller
Resolution 1280x1024 (16Bit color)
Memory 522,808 KByte
OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195) Service Pack 4

Silicon Image SiI 0680 ATA/133 Controller
SAMSUNG SV1604N TR10

ALL  Integer Float  MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
21439 47739 47552  8133    5938    11859    23

Rectangle Text  Ellipse BitBlt Read  Write RRead RWrite  Drive
11551   11902  4674  14  51612 29124 8613  14605 C:\100MB
 あれ、なんでこんなに遅いんだ?いくらWindows2000だといっても、こりゃ低すぎだろう。仮にもFSB133MHzだというのに。

 ということで、Gateway機にPentiumIIIを載せてもこれ以上数値が改善するかどうかアヤシイ状況である。


5 結果

 そんなわけで、最終的にはPC-VS26DS7DA2改の判定勝ちといった形に。2日にPCIビデオカードを探してくることにします。
 ちなみに、参考値としてメインマシンであるPentiumIII-S/1.4GHz+i815EPチップセット(微妙にクロックアップ風味だけどCL=2)におけるメモリの値は、Read=16475・Write=16074・ReadWrite=25187という値だったり。やっぱりキャッシュの大きさが効くのかなぁ。




(c)2004,2005 WANI3/わくわくWANILAND ロゴ小